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大河ドラマ『功名が辻』

本能寺の変です。
考えてみれば今回の信長(舘ひろし)はホントにエキセントリックでした。鬼気迫る表情に一挙一動の凄み、時に狂気が入り交じり、どこか突き抜けてしまう天魔信長ぶりは見事でした。見事ゆえにその様が面白くもあり、見所でもありました。そんな今作の信長像が反映された「本能寺」だったと思います。
銃撃戦は兼ねてから言われていましたが、信長が次々と光秀軍の盾を支える縄を撃ち抜いたかと思えば、「殿は地獄、私は極楽」という言葉とともに濃姫(和久井映見)も戦い出すは、しかも男を何人もなぎ倒していくは、で「エエーッ、そんなのありっ?」の連続。しかし、そういったトンデモでありながら、これまでの信長の描写を布石として妙な緊迫感も醸し出していました。(特に濃姫の最期…)
そして、凶弾に倒れる信長。そんな時にふと、「ワシも死ぬるか」の一言。ついこの間まで、「ワシは死なぬわ。天がワシを生かしよるわ!」と言っていた事が対比となって、物凄くインパクトありました。首に刃を当てつつ自害にわずかながら躊躇する姿も、決して天魔なんかではなく人間・信長の最期として印象的でした。


しかし、時間的にして見れば45分中の15分ほどで本能寺での攻防は終わってしまい―。
むしろメインは、その“信長の死”を受けての登場人物たちの表情・思惑・策謀の数々であり、一豊(上川隆也)の“運”からいち早く報せを知った秀吉(柄本明)軍の引き返しでした。信長の言葉がオーバーラップしつつ、光秀(坂東三津五郎)を討とうと胸躍る一豊。次回、天王山!
でも、その前に―。久しぶりの足利義昭(三谷幸喜)、最高ー。かゆいかゆい(笑)。