THE有頂天ホテル
TSUTAYAでレンタルしてきた『THE有頂天ホテル』観ました。
『ラヂオの時間』『みんなのいえ』に続く、三谷幸喜の「脚本と監督」作品第3弾。
大晦日のホテルを舞台に、前2作同様に次々と二転三転していく展開はやっぱり面白い。加えて、今回は大勢の宿泊客が主軸とあって、スピード感のある場面転換もよく練られていてスゴイ。「伏線を張っては別の場所で回収し、伏線を張っては別の場所で回収し…」で繰り広げられ、時に感嘆しつつもクスリと笑えます。このめくるめく展開が、次第に前2作には無い程、拍車が掛かってきて最高でした。
ただ、「伏線を張っては別の場所で回収し…」は裏を返せば、逐一伏線を回収しているので、“最後の最後にすべての要素が収束されていく”みたいなカタルシスはちょっと弱かったかな、とも思ってしまいました。根本的な話になってしまいますけど、「どうにかラジオの生放送を乗り切ったー」「念願の家が完成したー」と比べて、「新年おめでとー」ではちょっと大団円な感じには希薄かなー、と…。
“23人の主演”全員に見せ場を与え、満遍なく活かす展開は見事で、見応えありました。
一人一人のキャスト自身のイメージが強い分、これだけの大人数でも混乱なく観させることが出来たのもまたスゴイ。一方で、これだけキャストが多いと、ついつい「あのドラマの二人だー」なんて映画本編とは無関係な目線で楽しんでしまったりもします。『新選組!』好きとしては「近藤勇(香取慎吾)と芹沢鴨(佐藤浩市)だ」とか「斉藤一(オダギリジョー)もいる」とか。そんな中で、終盤「芹沢鴨と新見錦(相島一之)」が揃って登場した辺りはさすがに意図してのツーショットなのではないかと邪推してしまったり。
THE 有頂天ホテル スペシャル・エディション | |
役所広司 三谷幸喜 松たか子 おすすめ平均 舞台で見てみたいライブ感 人物描写の巧みさとその絡み合いが見事 スピード感 一家団欒にどうぞ^^ お帰りなさいませ。 Amazonで詳しく見る by G-Tools |