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推理せずに安楽椅子探偵

遅ればせながら、『安楽椅子探偵と忘却の岬』<解決編>です。
結局、<出題編>のほうは通しで一回見たきりでほとんど推理なんてしていない状況で<解決編>を迎えてしまいました…。


そんなワケで、いよいよ<解決編>。
まず何と言っても、一回見ただけでもイヤでも目に付いてしまい気になっていたのが【今が2007年なのか2008年なのか】問題。その解決は、いやあ痛快でした!注意深くチェックすると分かるあらゆるミスリードが用意されていて、更に注意深く細部を検証するとそれらミスリードを一つ一つ否定する根拠がちゃんと仕組まれていて…。【そりゃあ、天気予報よりも月齢の方が正確だよなあ】(笑)。だからと言って、【ABC放送の旧ロゴなんて気付けるかorz】。こういう手の込みようこそが、『安楽椅子探偵』ですね!潮野卓也(津田寛治)の華麗な迷推理ぶりも面白かった。
…と、ここまでの推理展開が良かった分、その後の肝心の犯人究明はちょっと尻すぼみになってしまったな、という印象です。あまり推理せずに見ているから、無責任に言っちゃうのも何なのですが、犯人特定へと続くロジックに今一つ「これぞ」という推理の飛躍が無く、安楽椅子探偵にしては珍しく面白味に欠けるかな、と*1。死体なんて物騒なものは【潮野らがストーブを取りに来るかに関わらず、なるべく奥に奥にと引き戸に隠しそう】な気もしますし、携帯電話の件も然り。と言うか、圏外だったらただでさえ電池食うから普通に電源OFFしそうな気もします(^-^;;


まあ、なんだかんだ言いつつ楽しんだんですけどね。
<出題編>に2時間、<解決編>にもきっかり2時間費やして、純粋に本格ミステリーを楽しませようというこの『安楽椅子探偵』シリーズは貴重な存在ですし、また気の長い話ですが2年後にでも放送されたら嬉しいです。ただ、すでにもう次作の構想があるとも最後に語られていたので、もしかしたら2年を待たずとも実現するかな…?
…今回の記事、伏せ字だらけ…(_ _;;

*1:まあ、今作の場合は【[]2007年・2008年問題[]】の部分こそが「これぞ」なのかもしれません。