バクマン。
前回の記事に続き、また微妙に時期を外した話を―。
『バクマン。』のコミックスが、先週いよいよ刊行スタート!
『デスノート』を生み出した大場つぐみ×小畑健コンビによる新作。まさかまたこのコンビが実現するとは。と言うことで、ジャンプ読んでいない自分としては、ようやく待望のコミックス発売です。
『バクマン。』 第1巻
- 1ページ:夢と現実
- 2ページ:馬鹿と利口
- 3ページ:ペンとネーム
- 4ページ:親と子
- 5ページ:時と鍵
- 6ページ:ピンとキリ
- 7ページ:笑顔と赤面症
例によってこういうサブタイトルが毎回好きで『デスノート』の時は「漢字1〜2字の熟語」縛りでしたが、今作は「○○と○○」のパターンで統一されるっぽい。と言うことで、何となく自分用メモの意味合いもあって、サブタイトルも併記していきたいと思います。
そんなワケで読みましたー。
率直に面白かったですし、なんというか斬新な試みって感じ。漫画家を志すストーリーなんですが、そこに出てくる情報が現実的で、主人公サイコーとシュージンの2人の会話はどこか冷めてて打算的で、かと思えば、漫画に対する思いは純粋に情熱的な一面も感じられて、ここら辺のバランスと言うか緩急が面白い。一方で、2人の処女作がもう完成しちゃったの、ていう展開の早さに呆気にとられつつ。
まあ、まだ1巻なのでよく分からない面もありますが。この後の展開で、ジャンプの内情なんかかが次々と明かされている、てな評判は感想ブログ等でよく見るので、第2巻以降も期待ですね。
あと面白かったのが、おまけページとして「ネーム」が掲載されているコト。
さすが漫画家をテーマにした漫画だ、って感じの良い企画だと思います(笑)。大場つぐみ氏のネームと小畑健氏のネームの2通りが載っていて、完成原稿への過程が簡単に紹介されています。ネームと言えば、『デスノート』のガイドブックでもちょっと語られていましたが、この時は大場つぐみ氏のコマ割りがほぼそのまま(変更するのはカメラアングル等)としていたんですが、今作で見てみると、意外とコマ割りなんかにも手が加わっているんだな、と逆の印象を受けました。
で、この大場つぐみ氏のネームがまあラッキーマン風な絵柄と言いますか…
要は、大場つぐみ=ガモウひろしを意識せずにはいられません(笑)。
と言うか、ウソかマコトか、今回 如実にそれを匂わせる描写が多すぎますよね。サイコーの叔父・川口たろうが描いた「超ヒーロー伝説」とか、それが彼の唯一の代表作で以降7年間に打ち切りが2回とか*1。挙げ句にその作中に出てくる「漢の浪マン」のプリンセスとの恋物語なんて、酷似しているなんてレベルじゃない(笑)。
さらにはコミックス表紙には、ラッキーマンのコミックスと思しき本間でちらほら描かれている…。第1巻と第3巻と第6巻と、もう一冊は色合いから見て第2巻か第9巻かな。
これだけ情報が詰め込まれていると、もはや『バクマン。』というタイトルにも意図があるんじゃないかと思ってしまったり。コミックスのロゴではローマ字表記だから、何かしらアナグラムになってるんじゃないか、「。」を付け足してるあたり意味ありげ云々かんぬん。
まあ、そんな曲解はおいておくとして、そもそも『バクマン。』ってどういう意味で名付けられたタイトルなんでしょうか…。マンは漫画だとして、バクは…?そこら辺も後々、意味が出てくるのかな。
何はともあれ、今後の刊行も楽しみになりそうです。
バクマン。 1 (1) (ジャンプコミックス) 小畑 健 by G-Tools |