めちゃイケ！

4月クールの月9が中居正広主演だから番宣がてらにやるだろうなやるだろうなと予想していたら、案の定来ました！通算8回目となる「中居・ナイナイ日本一周」スペシャル。今回のテーマは「景気回復の旅」。

これまでのシリーズが、全編台本であることの免罪符として「この番組はフィクションです」という文言を用いていたのに対して、回を重ねるに連れ、そのことを踏まえた上での演出をするようになって来て、今回の放送で、「この番組はフィクションです」の名の下で、いよいよ確信犯的に開き直って日本一周していく、という内容にシフトチェンジしたように感じました。
前回の「日本一周」で、紅白歌合戦とのコラボレーションまで行き着いてしまったことを考えると、そうそうもうグレードアップでの向上も出来ないし、このシリーズの面白みの方向を変えようとしてきたのは良かったと思います。

そんな今回の趣旨の象徴と言いますか、沖縄の「ひよりちゃん」の存在は今回のスペシャルのMVPでした。那覇空港で再会した場面、この演出は目から鱗でした。面白すぎ。一方で「豚の幸子」も良かったんだけど、オチが読めていた上ででも、個人的には動物を使ったあの手の演出は苦手でした…(_ _;;

一方で完全に台本だと割り切った代償なのかは分からないけれども、いつもよりブツ切り感が強かったのが残念…。連綿と日本一周しているんじゃなくて、それぞれの都道府県での出来事が完全にコーナーごとに分かれている構成みたいに感じました。
このシリーズって、矢部の「はい終了〜」の一言とともに中居の訴えをことごとく無視して引き連れ回すさまが見所のひとつでもあるんですが、それらのシーンがすべてナレーションベースで済まされてしまっていたのが要因なのかなあ。それでなくても、最近のめちゃイケ！はナレーションが説明過多になりすぎていてウンザリな傾向が、決定的にアダになってしまった感じ。
もう一つ、ブツ切り感を強める原因が「詳しくは後日放送」のくだり…。ここ最近の特番の長時間化には辟易するものがある反面、このスペシャルだけは3時間でも4時間でも使って一回で放送しきって欲しかったなあ、と。文字通り、一連なりに日本一周を見たいじゃないか。