バクマン。
3ヶ月ぶりの『バクマン。』第3巻です。
『バクマン。』第3巻
- 17ページ:バトルと模写
- 18ページ:ライバルと友達
- 19ページ:デビューと焦り
- 20ページ:未来と階段
- 21ページ:壁とキス
- 22ページ:邪魔と若さ
- 23ページ:天狗と親切
- 24ページ:ノートとキャラ
- 25ページ:嫉妬と愛
第3巻も変わらず面白かった。
前巻ラストで、「あくまで王道で勝負する」ことを誓い、再び走り始めたサイコーとシュージン。なんですが、なかなか上手くは行かず、前巻までの快進撃はちょっと止んだ印象のある第3巻。
そんな中で、やはり2人を刺激し続けるのが、今回の表紙でもある新妻エイジの存在。
前巻の時も書いたのですが(id:Rarutan:20090306)、「第1巻でその存在を示し、第2巻で姿を現し、そして第3巻で唐突な形で対峙する」という展開は、どうしても”L”と重ね合わせてしまう。これまで新妻エイジのキャラクターが定まっていなかった分、どうしてもL的な天才像を当てはめてしまうのも一因かな。
で、その新妻エイジが蓋を開けてみれば、その実、またLとも違った不思議なキャラクターで。開口一番、サイコーらの作品を賞賛したのも呆気にとられたけど、その後、シュージン、エイジ、福田の3人による漫画論を闘わせる展開は新鮮で面白かった。で、そこに中井が噛んでこないというのも妙に切なかったり…*1。
また、恒例となっているネーム掲載も見所です。
なかでも、第21話のネーム。大場氏のネームの時点では普通にコマを組んだものだったのを、小畑氏が大胆にも一枚絵のなかにセリフを並べるというアレンジは白眉でした。
*1:表紙からも仲間はずれというのも…。