個人的不定期雑感はてな

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逆転検事

DS『逆転検事』、クリアしましたー。面白かったです。


正直なところ、『逆転裁判』シリーズの見せ場である裁判パートが無いという事もあって、これまでの事件に比べるとストーリー展開がちょっと平坦な印象があったんですが、その分、懐かしいキャラの面々がふんだんに登場するのでそれによって良いメリハリが付いていたと感じました。これまでのシリーズをプレイしていると、「オッ」と気付いたり「ニヤリ」としてしまうような要素が、セリフの端々に盛り込まれていたりするのも楽しめました。【矢張とオバちゃんが、ちゃんとKB警備で面識がある事になっていたり。実は成歩道もちょっとだけ登場してたり。
そういう点ではファンへ向けての「スピンオフ」として、良く出来ていたし「意義あり!」な作品だったんじゃないでしょうか。
今作は、これまで『逆転裁判』シリーズのディレクターやシナリオを一手に引き受けておられた巧舟さん抜きで制作されています。そうした中で、御剣検事をはじめキャラクター描写なんかもさほど違和感もなく上手く踏襲されていたと思います。シリーズを重ねるに連れ、巧舟さんに掛かる負担が増すばかりだった感もあっただけに、今作の存在は『逆転裁判』シリーズに置いてひとつの功績だと思います。


難点を挙げるとすると、さすがにラスボスは色々と出尽くしたのか、もうパターン化しちゃっていた感が否めません。
ラストの対決パート*1の展開も、長ったらしかった…。同じ流れの繰り返しで、終始苦し紛れな言い訳が続くばかりで、絶妙な切り返しによって「追い詰めたと思っていたら、追い詰められていた」というような手に汗握る緊張感では無かった。
個人的には『逆転裁判』って“最後の決め手”が一番爽快感に繋がる部分だと思うので、ちょっと肩透かしでした。


新要素の「現場再現モード」=盗みちゃんは、『逆転裁判4』最終話のメイスンシステム?って思ってしまいました。逆に、作品内の時系列を考えると、この盗みちゃんが後々にメイスンシステムへと発展したのかな、と想像してみたり。
もう一つ「ロジック」は、これまでの証拠品に縛られない新システムで、面白かったです。それだけに、もっと複雑でも良かった気がします。大抵、そのパートごとにすべて整理できてしまえるのが寂しかった。もっと大胆に、例えば第4話で組み込まれたロジックが、第5話終盤になって、組み合わさって意味が見えてくる、とかそういうのを期待してしまいました。


何はともあれ「逆転裁判4」以来、2年振りとなる最新作―、非常に楽しかったです。
次回作は『逆転裁判5』になるのかな。『逆転検事』が発表された当時から夢想していた通り(id:Rarutan:20080410)、御剣検事が本筋にも合流してくるのかが気に掛かるところです。

逆転検事(通常版)逆転検事(通常版)

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*1:裁判パートに代わる部分