個人的不定期雑感はてな

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こち亀ーーーー

いよいよと言うか何というか、ドラマ版『こち亀』が鳴り物入りで始まりました!


それに合わせて、ここ一週間ほどTBSのドラマでは風習となりつつある「こち亀ジャック」状態が続きました。なかでも7/28(火)に放送された「キミハ・ブレイク/両さんの下町巡り」は秋本治先生も出演されていて興味深い内容でした。その番組のなかで秋本先生は、今回のキャスティングを「香取さんを見たとき、『第1巻の両さんだ』と感じた」と評していました。


今日いざ放送が始まって、最初はその評価に納得しました。
こち亀』第1巻第1話「始末書の両さんの巻」と同じく、“競馬中継を耳にする両さん”から場面がスタートした、という表層的な部分で「おっ」と思い、中川(速水もこみち)や麗子(香里奈)、大原部長(伊武雅刀)なんかも両さんを正す優等生ということでもなく、ちょっと一緒に悪乗りするサマなんかも見せていて、なるほど、確かに初期のテイストに近くて、これならアニメとも差別化できるし、案外と悪くないんじゃないかな、と感じました。
まあ、キャスティングについてはさんざ番宣番組で見せられていましたし、今更ことさらに気にする必要もないかな、と覚悟済みです(苦笑)。


てな具合に、序盤も序盤はわりと好印象で展開していたんですが、「情熱大陸」や「ちい散歩」のパロディが脈絡もなく挟まれて、途端に寒くなりました…。同様に、神輿イベントの立木文彦ナレーションとか初田アナの実況とか、いかにも本物の番組っぽくという演出は劇中劇みたいに面白く機能することもあるけど、今回の『こち亀』においてはただ場違いなだけで、興醒めでした。
今日の話の場合、メインの人情話にも関わる部分でこの演出が用いられたので、あんまり感情移入できませんでした。


ドラマの銀次はラサール石井が演じるからなのか、銀次の性格というよりかは両さんがそのまま歳をとったような感じ。原作の銀次に、お金に目がないというイメージも無いしちょっと違和感がありました。それを踏まえると、今回のドラマは両さんが歳を取って(=銀次)、その子供の世代(=香取両津)の日常を描いた作品なんだと無理矢理こじつけてしまえば、ちょっとはミスキャストぶりが納得できるかな、とワケも分からんことを夢想してみたり。
ほら、原作がスタートした1976年当時からそのまま歳を取り続けたとしたら両さんも銀次ぐらいの歳になりますし(苦笑)。


次回は駄菓子屋を舞台にしたストーリー。タイムスリップとか色々と要素は足されているようですが、両さんがおばさんの格好で店番しているあたりは、子供クレジットカード*1の話が原作かな。

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*1:手持ちの文庫版で言うと、第14巻収録「路地裏物語の巻」