バクマン。
『バクマン。』第13巻
- 107ページ:合ってるものと好きなもの
- 108ページ:愛読者と一目惚れ
- 109ページ:ロミオと一周年
- 110ページ:一緒と別々
- 111ページ:口出しと信頼
- 112ページ:パンチと独り立ち
- 113ページ:不得意と心掛け
- 114ページ:恋路と歩道橋
- 115ページ:記念撮影と教室
『バクマン。』第13巻です。
いよいよ『デスノート』の巻数を超え、作品内の時間経過ももう5〜6年が経ったようです。コミックスのオビに書かれた惹句も、これまでは「少年達は…」という書き出しでしたが、今回から「青年達は…」に変わりました。まあ、確かに年齢的には青年なんだけど、読んでいる側としてはサイコーとシュージンはいまだ少年っていうイメージで読んでいるので、惹句の変更にはちょっと違和感ありました(^-^;;
さて、前巻で『PCP』アニメ化を断念し、新たな一手を模索し始めたサイコーとシュージン。シュージンは白鳥シュンの漫画を手掛け、サイコーは1人で読切を描く。いずれも『PCP』を平行しながらの作業、手応えを感じながらも行き詰まりを感じ、ゆくゆくは亜城木夢叶の成長のためと思いながらも、次第に2人は仲違いの様相を呈し…
ということで、“人気作家読切祭”を軸にして、珍しくサイコーとシュージンが相容れず解散の危機…というのが、この13巻のメインですかね。
実際問題、ここまで来て2人が解散することは無いでしょうし、途中でシュージンの思惑は分かるようになっていたし、総じて今回の解散危機編(?)は個人的には今一つだったかな。ライバルが軒並み揃って恋愛漫画を描くとかそういう対立軸は面白かったので、単純に読切対決を中心に描いて欲しかったな。
そういう点ではむしろ、平丸一也による一世一代の告白こそ今回の見所でした。
直前の吉田氏とのやり取りも、いつにも増して面白い。それでいて平丸の真価を端的に表現するセリフも盛り込まれていて、情熱的。これが功を奏したのかは分かりませんが、平丸の告白に、蒼樹紅の返事はなんとOK! 次の回では、早速 有頂天になってる平丸の姿が(笑)。この関係が、今後 平丸の作品にどんな影響をもたらすのか、こちらも見逃せない。
そんな折、ジャンプ編集部に応募された1つの漫画。服部は、この作品が亜城木夢叶にとって良い刺激になると予期するが…。これは早くも次巻の展開が気になるところ。
バクマン。 13 (ジャンプコミックス) 小畑健 大場つぐみ by G-Tools |