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逆転裁判

映画『逆転裁判』、観てきました!


なかなか良かったんじゃないでしょうか。面白かったです。
成歩堂龍一役の成宮寛貴は最初から違和感なくすんなり観られましたし、綾里真宵(桐谷美鈴)も御剣怜侍(斎藤工)も悪くなかった。まあ、真宵が前髪パッツン過ぎるのはメイキング風景が出てきた頃から気になっていましたが(笑)。
ただ強いて言えば、真宵も御剣も、2時間15分という映画の尺の都合もあって、あんまり感情移入する前にパートナーになったり、被告人になって弁護することになったりで、原作ゲームをプレイしていない方にとっては、よく分からないんじゃないかな、とも思ったり。


とは言え、この2時間15分という時間制約の中でうまく構成されていたと思います。
逆転裁判』1作目の「逆転姉妹」と「逆転、そしてサヨナラ」の2エピソードをベースに、概ね原作ゲームに沿って展開されていきます。原作ゲームのようにもっとしつこい位に二転三転するサマも見せて欲しいな、と歯痒く思う場面もあるものの、CG表現も相まって“異議あり!”とか“つきつける”醍醐味とかは表現されているかな、と思います。
逆に、ゲームでは出せない演出としては、灰根高太郎(小日向文世)のドラマが印象的でした。原作ゲームでもテキストでは切々と語られていましたが、それが具体的な映像となって表れた時に、原作ゲームでは正直 素通りしてしまっていた彼の悲哀を感じます。サユリさんとの会話も良かった。
そして見逃せないクライマックス…こちらも原作ゲームから細かくアレンジされているんですが、“最後の証拠品”がああいう形で登場するって言うのは、まあ多少ご都合主義的(まあ、これは多分に原作ゲームもそうなんだけど…)だけど、ファンだからこそグッと来るんじゃないでしょうか。
だからこそ、狩魔検事(石橋凌)は追い詰められた時に、くどくどと講釈を垂れるんじゃなくて原作ゲーム同様に、シンプルに咆哮を見せて欲しかったかなあ。そこはちょっと頂けなかった。


また、そういった大筋以外にも、タイホ君が登場したり、軽く「初めての逆転」「逆転のトノサマン」についてもフォローされていたりして、ファンとしては結構ニヤリと来るような小ネタも多くて楽しめます。ここら辺、三池崇史監督のセンスなのかな。そもそもはバイオレンス作品のイメージだったけど、近年では『ヤッターマン』とか『忍たま乱太郎』とかも評判良いみたいですし、そういった漫画やゲームにおいてのファンのツボを心得ていると言うか。
個人的には“ハシゴとキャタツ”のやり取りもどこかに仕込んで欲しかったな(笑)。「ホンシツを見ようよ、なるほどクン」


小ネタと言えば、原作ゲームの企画立案・脚本の巧舟(タクシュー)さんがこっそり出演している、というのを事前に聞いていたので、終始目をこらして傍聴席なんかを注目して見ていたのですが、そうやって意気込む必要もないぐらい分かりやすい出演でした(^-^;;


そんなワケで2時間15分の観賞、楽しかったです。前述のとおり、この時間ではモロモロの展開が早くて未プレイの方はついて行けないかもしれないけど、ファンの方にはお薦めしたいですね。
もし続編が制作されれば観たいところですが、う〜ん、どうなんだろう。逆転裁判10周年記念の今回限りな気もするし。なにより『逆転裁判2』で映画向きなあのエピソードの重要キャラを、今作のエピローグでネタ的に使っちゃっていますしね。続編は考えていないんだろうな、と思います。


こうやってアレコレ思い返していると、ちょっとゲームの方も久しぶりにプレイし直したくなりますね。

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