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こち亀が想い出になるとき…大阪「こち亀展」

大丸心斎橋店で開催中の「こち亀展」に行ってきました。

元々は9月の連載終了時に東京・日本橋タカシマヤで開催された『こち亀』の展覧会です。
そして東京会場に留まらず巡回開催が決定、大阪でも実施されるということで楽しみにしていました。


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先着1万人特典の「コミックス200巻カバー大阪Ver.」もゲット!
近作というよりは“昔のこち亀”に親しんだ身としては、本来の200巻表紙よりもメインキャラ4人の新旧イラストが描かれたこのデザインの方が好きかな。
裏表紙が大丸の建物と通天閣署の御堂春という組み合わせも粋。


展示物のメインは、なんと言っても原画の数々。

この手のイベントの感想としては、ありきたりな言葉になってしまいますが。
普段、当たり前のように読み進めているページの1つ1つが、原画として見ると細かく丁寧に描かれていて、本当にキレイ。
この緻密なページを40年間、3万枚に至るまでの積み重ね。
シンプルな展示だからこそ、連載40年という偉業を感じることが出来ました。

「浅草物語の巻」の原画が、ストーリーに沿って展示されていたのは感慨深かった。なんでも大阪会場で追加された展示だそうです。

もうひとつ並んで名作回としてよく挙げられる「おばけ煙突が消えた日」をフィーチャーした展示も良かった。
そもそも「おばけ煙突」という名前を広めたのが『こち亀』という説明書きに、なんだか妙に得心してしまった。そうだよな、世代も土地柄も違う自分が、当たり前のようにおばけ煙突に郷愁を覚えているだなんて変な話だよなー、と(^-^;;


最後は。
ここでしか読めない描き下ろしエピソード「想い出の巻」。
東京会場で見た人の感想では、この話こそ真の最終回…なんて評判も立っていて。その評判に違わぬ、『こち亀』の締めくくりをサラリと描いてくれる味わい深いエピソードでした。
正直、実際の最終回のオチが『こち亀』らしいとは言え、お別れには不釣り合いだったので、読めて嬉しかった。

じゃあ、この「想い出の巻」がそのままコミックスのラストを飾るエピソードだったら良かったのか、と言うと違和感も。
終わってしばらく経ってから届いた不意の報せ、という感じで。今この場で読めたからこそ、『こち亀』との想い出があらためて特別なものになった気もします。
いや、そんなこと言わず後日、コミックスとしても欲しいけどね…笑。


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グッズ類はあんまり興味なかったので、ほどほどに…。
そんななかで、写真の「読売新聞こち亀版」だけは事前の情報から楽しみだった一品。

こち亀』世界のなかで書かれた新聞と言うか。劇中の両さんが起こした珍騒動が、実際の記事として載っている新聞です。
「両津のバカ、また三面記事を賑しおって…」という大原部長の声が聞こえてきそうです。
結構ページ数もあって、これからじっくり読んでいきたいと思います。