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無念ただようSMAP×SMAP最終回

昨日、『SMAP×SMAP』が最終回を迎えました。

思い返せば今年の1月、降って湧いたようなSMAP解散報道。
直後に行われた生放送でのコメントの異様さに戦慄しましたが、結局その後も抜本的な解決は望めず、ジワジワと解散に至った1年間だった。

今回の『SMAP×SMAP』も何もかもがままならない歯痒さがあった。
5時間スペシャルの触れ込みとは裏腹に、賑やかなサブタイトルもなく、シンプルに「最終回」とだけ添えられたタイトルが象徴していた。


正直なことを言えば。
SMAPの大ファンではないから解散自体について、それほど残念だとは感じていません。
有終の美とか引き際の美学とか、必ずしも続けていくだけが価値じゃないと思っています。
笑っていいとも!』の最終回とか、それこそ今年で言うと『こち亀』の完結を祝えたのはこの気持ちがあるからこそ。
そう、解散が悲しいのではなく、SMAPほどのグループが華々しく終わることが出来なくなった無念さが、辛い。

なんでこんな事態に陥ったのか、事務所問題とか邪推を挙げればキリがない。

でも、そんな厳しい状況下で、出来うる限りの誠意で表現された最終回5時間スペシャルだったとは思いました。
単に名場面を5時間に薄めただけではない構成。
SMAPを語る上で重要なファクターとなった回には時間を割き、メリハリを持って構成されていた。
森且行の脱退、稲垣吾郎・草彅剛の不祥事にも触れ、こんな日(解散)が来るとは露ほども感じさせない5人旅での中居正広の涙…。

そして最後は─
10分にも渡るナレーションもないスライドショーからの、今回放送で唯一の歌唱。
ラストステージ「世界に一つだけの花」。
深々と万感こもったお辞儀で、名実ともにSMAPの歴史に幕が閉じられました。

その舞台演出も含めて「お葬式のようだ」とか揶揄されてるけど、個人的には良かったと思います。

5人から直接のコメントが無かったのは残念だけど。
真実を語れば、あまりに醜くて、そこを抜きに言葉を紡げば嘘になってしまう。
どちらともSMAPのあるべき姿として、取るべき行動ではなかった。
それがあのお辞儀へと繋がり、結果その姿勢こそが雄弁に語りかけているようにも感じました。

最悪の解散劇は、SMAPという矜持が、ギリギリのところで「有終の美」の体裁を保ちながら踏み止まった。
そんな気がした『SMAP×SMAP』最終回でした。


今後も、一連の解散劇について詳しく語ることはないのでしょう。
でも、もうそれでいいとも思います。今後の5人それぞれの、そして時には絡み合いながらの活躍を楽しみにしたいと思います。

SMAP 25 YEARS (通常仕様)

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