8年ぶりの安楽椅子探偵 ON STAGE
安楽椅子探偵ON STAGE | 朝日放送
懸賞金付きミステリードラマ『安楽椅子探偵』シリーズの新作が、8年ぶりに放映!
いやあ、この時を待っていました。
今回のタイトルは『安楽椅子探偵 ON STAGE』。
1月5日(木)深夜に<問題編>が放送され、犯人と推理のプロセスを募集。1月13日(金)深夜に<解決編>で答え合わせ、正解(当選)者を発表という構成で放送される企画。
推理は、主人公視点ではなく画面すべてがヒントとなる趣向で、どこに伏線が潜んでいるのか探すために録画して1回2回の視聴は当たり前、擦り切れるまで見るのが定番となっているシリーズです。
第1作が1999年なので、時代とともにVHSからHDDへ、そして今回はついにTVerなどでの配信も行われました。
※今作および過去作のネタバレを一部含みます。続きを読む際はご注意ください。
…と熱弁したわりには、自分にはガチ推理はとうてい出来ないので比較的ライトな楽しみ方をしています。
2~3回ぐらいは見返したけど、具体的に推理するというよりは、解決編での思わぬ伏線やロジックの組み立てに感嘆するのもまた一興です。
その観点でいくと、今作は8年ぶりの作品ということで作者の言葉通り、オーソドックスな仕上がりだった印象です。
2006年『安楽椅子探偵 ON AIR』の だったり、2008年『安楽椅子探偵と忘却の岬』の のような、コレ!といったキャッチーな推理の飛躍が見られなかったのが、少し寂しかったかな。
時計が遅れていたことと掃除機のくだりは、完全に「タロット山荘殺人事件」でしたね…苦笑。
『金田一少年の事件簿』コミックス14巻より。今時、コンセントに繋がなきゃいけない時計なんてあるんでしょうか…
なので、さすがにこれは問題編を見ている途中でピンと来ました。
雑誌の順番からあそこにコンセントがあったんだろうな、紙パックが少なくなってる気がするなー、とそこまでは良かったのですが。掃除機というと「なにか証拠を隠滅した」としか考えつかなくて、「証拠回収のために使った」というのは目から鱗でした。なるほど、だから紙パックが減るのか。
ってことで、推理展開も含めて、いろいろとリセットされた感のある『安楽椅子探偵』。
失礼ながら出演者陣も、舞台を中心にしたテレビ的には無名の方ばかりで、先入観なく観られました。シリーズで唯一全国放送だった2000年『安楽椅子探偵の聖夜』以降、ちょっとずつ有名な配役されていたので、この部分もリセットです。
そんな頻繁にやるべきシリーズでもないとは思いますが、さすがに8年ぶりは長かった。もう少し早いスパンでの続編に期待したいところです。
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