裸一貫!R-1グランプリ2017
R-1ぐらんぷり2017公式サイト
昨日、R-1ぐらんぷり2017が開催・放送されました。
個人的には、昨年のハリウッドザコシショウの優勝が納得いかず、R-1ぐらんぷりに対しての期待もだいぶ下げての視聴になりました。
そんな中で今年、優勝の栄冠を手にしたのがアキラ100%!
いやあ良かった、自分的にも納得できる人が優勝してくれて嬉しかった…笑。
やっぱりこういう大会は、分かる人には分かる通好みとかじゃなく、分かりやすい芸にこそ優勝してほしい。
その基準で言えば、昨年と同じ裸芸でも、とにかく分かりやすさに振り切ったアキラ100%は痛快でした。
サンシャイン池崎は、相変わらずイエエェェーーーイだったけど、認知度も上がって、客席の空気が味方していたのが印象的。そう言えばアキラ100%とサンシャイン池崎は、どちらも大晦日の『ガキの使い 絶対に笑ってはいけない科学博士24時』でフィーチャーされた芸人ですね。これは原田龍二、斎藤工との再共演もあり得る?
一方で、女芸人が多かったのも今回のR-1ぐらんぷり。そのなかで唯一の女性ファイナリスト石出奈々子も今大会を象徴する存在だった。ジブリをあんまり知らないから理解にワンテンポ遅れたり、宮迫が言うところのネタにされて「ムッとした大阪人」の1人だからか、ごめんなさい、自分はそれほどでもなかったけど…。
そのほかファイナリスト以外で気になったところでは…。
三浦マイルドのネタが、個人的には4年前に優勝した時よりも良かった。審査員が言っていた「マイルドになった」というのが言い得て妙で、ルックス自体は変わらないけれど、ネタの内容も相まって険が薄らいで、見やすかった。
ブルゾンちえみは、ネタに詰まって涙を滲ませる場面も。それでなくとも芸歴2年目のブレイクで有名番組に次々と出演してプレッシャーの日々だろうし、よくやっていると思います。
そんな自身のブレイクを自覚的に捉えて、すでに自分の決めゼリフはある程度知られていると踏んだ上での「35画」が見事だった。
知らない人にはキョトンだったろうけど、たぶん、このネタ内に「35億」の前振りを入れていたら、(知っている人に対しては)笑い半減だった。それぐらい不意打ちが効いていて面白かった。
ただ、それで勝てるほど甘くなかったのがCブロックの激戦区。
優勝はもとより、マツモトクラブ、おいでやす小野、どちらとも面白かった。
特にマツモトクラブは、近年のR-1ぐらんぷりにおいてはクオリティの高い正統派という感じで、個人的には彼の優勝に期待していました。トップバッターだったRGのネタに出てきた静岡のくだりを引用した「俺も静岡掛川ー、のぞみスルーするとこー」って掛け合いが凄かった。これ、音声との矛盾が生じない範囲で、あの決勝戦の生放送中にこのセリフを差し込もうって決めたのかな。
ってことで、R-1ぐらんぷり2017全体を通して面白かったキーワードとしては。
「35画」「のぞみスルーするとこー」、敗者復活を待つフジテレビ外で野沢雅子のモノマネをするアイデンティティ田島が放った「ブルマ(=紺野ぶるま)が行ったからよ、オラもぜってぇ行きてぇぞ」の3本です。
昨年の個人的な落胆からは、持ち味を取り戻してくれたR-1ぐらんぷり。
でも大会の成功は、優勝者が今後活躍を続けるかどうかが一番大きいと思うので、アキラ100%に期待したいところです。
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