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10年の歳月が彩る『リバース』

4月クールのドラマは、TBS『リバース』を観ています。

金曜ドラマ『リバース』|TBSテレビ

主演は藤原竜也戸田恵梨香
そうです、「デスノートコンビ、10年ぶり共演」という触れ込みが踊っていたのがチェックしたきっかけです。
奇しくも本作も「10年」という時間がキーワードになってきます─

深瀬(藤原竜也)の恋人・美穂子(戸田恵梨香)の元に届いた告発文。
「深瀬和久は人殺しだ」─。
時を同じくして、かつての仲間…浅見(玉森裕太)、谷原(市原隼人)、村井(三浦貴大)にもそれぞれ「人殺しだ」と告発する文面が撒かれていた。
4人が想起するのは、10年前の卒業旅行。
かけがえのない親友・広沢(小池徹平)を事故で亡くし、その原因となったある過ちを胸に秘めたまま生きてきた。
告発は、その真実を知った者による仕業なのか。

こういうあらすじを聞くと、告発によって4人が疑心暗鬼になり亀裂が入っていくストーリーなのかな、と思っていたのですが。
そうじゃなくて4人それぞれのテリトリー(家族や職場etc…)のなかで、センセーショナルな告発状によって騒動が起こり巻き込まれていく、という展開の広げ方が面白かった。

個人的には、浅見パートで相良(堀部圭亮)に立ち向かった深瀬が好き。
ここで勇気を持って毅然と反論できたことが、事件解決にもなにか良い方向で作用するのかな、と思ったらそうでもなかったのが少し寂しかったけど無理もない。
と言うのも、原作小説をちょっと確認したところ、ここら辺の4人それぞれの展開ってほとんどドラマオリジナルで膨らませているんですね。
ドラマから入った自分としては、ここ抜きのリバースは物足りないので、結果的には良アレンジだったと思います。

なんと言うか、告発された…という事態のなかありながら、4人の関係性が魅力的なんですよね。
4人の間に疑念が生じる場面もあるものの、それよりもある種の共犯意識を持った4人だということもあってか、性格は4人4様なのに、なんだかんだ信頼深い仲間にも見えてきて、羨ましくも思える。
…本当は4人じゃなく、広沢を含めた5人5様であれば…と考えちゃうと、10年前の事件が大きく影を落とすのだけど。

現在、すでに第8話まで放送。佳境を迎えています。
すでに「人殺し」という告発状を4人に送り付けてきた人物の正体も明かされました。
サスペンスドラマとしては、さもありなん…という感じの真相ではありましたが、そこに至る筋書きや演出には見入るものがあって、今一度このドラマに惹かれているところです。

残る核心部分としては、10年前の広沢の死にいったい何があったのか。
本当に深瀬の見たままが真実なのか。それとも彼の死には、なにか更なる秘密があったのか。
見逃せません。

リバース (講談社文庫)

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