贖罪と再生の『リバース』最終回
ドラマ『リバース』が、6月16日(金)の放送で最終回を迎えました。
さして更新頻度の芳しくないブログで、終盤にかけてあれこれレビューを書きたくなるぐらいに3ヶ月 面白かった。
最終回は、贖罪と再生の物語。
広沢(小池徹平)の両親に真実を打ち明け謝罪し、再出発を誓う。
4人4様の新天地が垣間見えて、このドラマらしい締め括り方だったと思います。
※以下、ストーリーのネタバレを含みますのでご注意ください。
突然の告白に戸惑う両親のリアクションもいいね。
理解を示す父(志賀廣太郎)と、受け入れることを拒む母(片平なぎさ)。
「よく話してくれたね」と安易に許すような展開じゃなくてよかった。
でも、どちらの反応も、突然の告白のわりにはスタンスがすぐ定まっていたと感じたのも正直なところ。
ここら辺の心境の揺れ動きは、もうちょっと時間を割いてほしかった。
…となると、ついつい目を向けてしまうのが…
強盗犯のくだり、余計なことするんじゃねー、って感じだった…。
中途半端に「広沢の死の原因」を分散させるようなフォローは余計なお世話です。別に彼らが広沢を殺したワケじゃなく、さして核心に迫る内容でもなかったし、蛇足だった。
『リバース』は4人の深い後悔と贖罪なのだから、愚直に、飲酒と蕎麦アレルギーによる事故であるべき。
…ちょっと、この部分ばかりはケチがついちゃったなあ。
ちなみに前回の放送を受けて、思わせぶりに書いちゃった予想は…
次週、最終回。
ここまでに出てきたテントウ虫のキーホルダーとか血痕の状況とかから察するに、事件のさらなる核心部分にも広沢の仲間思いな性格が働いたんじゃないかと予想してます。
…まったくの的外れでした(^-^;;
あろうことか、死を予感した広沢が、仲間うちでの飲酒を隠そうと残る意識のなかで車に火を放った…とか、そういう予想をしていました。
さすがにハチミツに蕎麦成分が入っていたとは直感できないだろうけど、「飲酒の件はマズい」と考えが及んでもおかしくはないなあ、と。
それはそれで救われない結末だから、今回ドラマで描かれたのが案外いい落とし所だったのかもしれませんね。
最後、杉咲花と窪田正孝が、過去の湊かなえドラマからゲスト出演。
『夜行観覧車』も『Nのために』も観ていなかったので正直、そこへの思い入れはなかったけれど…
藤原竜也と窪田正孝のニアミスは、「おおッ、デスノート映画版のライトとドラマ版のライトだ」とちょっと湧いた。
そう言えば小池徹平は『デスノート THE MUSICAL』でのL役だし、なによりこのドラマを見始めたきっかけが藤原竜也×戸田恵梨香の主演だったし、あれこれデスノート成分の高いドラマでありました。
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