個人的不定期雑感はてな

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DEATH NOTE“deletion”

デスノート』第10巻。
前巻ではネタバレもあって楽しみ半減でしたが(id:Rarutan:20051204)今回も残念ながら、魅上照の登場と高田の再登場は知っちゃっていました。が、魅上というのがまた予想とは真逆のキャラクターだったので(ニアが選出した“キラを全否定し、それなりに力のある人間”なのだと思ってた)、今回の表題にもなっているpage.83“削除”〜84“偶然”での魅上の描写は興味深いところでした。


一方で、相沢の何気ない言葉の端から一気にLの正体にまで肉迫してきたニア。「13日ルール」ももはや無いも同然、「死神の眼」の情報も聞き出し、前巻の時にも書いた月だけが知るノートの詳細ルールが徐々に底を尽きてきました。残る大きなルールは、「(所有権を放棄すれば)ノートに関する記憶が飛ぶ」ぐらいかな。で、今回記憶が飛んだと言えば海砂。ニアもメロも、キラ(現L)よりは第二のキラ(海砂)から切り崩す方が得策だろうと接触を試みていますが*1、そんな両名が今後、記憶が飛んだ海砂と相対するんであれば注目という感じです。なんて、コミックスで読んでて今後を予想するのも不毛ですが…(_ _;;


ちなみに月も、海砂から証拠なり何なりが発見されることを恐れて魅上へとノートを送らせましたが、実は月の方が危なっかしい状況じゃなかろうか…。
月は、記憶を失わないようにノートを常に身体に密着させている状態ですよね*2。そんな時に、もしも相沢らに身体検査でもされればオシマイじゃないでしょうか。特に、相沢は月を少なからず疑っていることを公言しているし、「ニアに協力してもOKです」と言った(言わざるを得なかった)月にとっては、そうそう断ることも難しいのではないかと思います。尚かつ、ニアに疑われている以上、捜査員を殺すことも難しい状況です。


で、コレって考えてみると、ただ単に証拠が見つかるだけでなく、相沢らにノートを取り上げられれば月自身のキラとしての記憶が飛んでしまいます。また、このノートは本来海砂のノートなので、月が所有権を得たことはあっても(7巻page.54参照)、使用したことは無いので再び触れても記憶が戻らない可能性もあります。
この点は厳密にはルールがまだ定まっていない所だったと思うのですが、記憶が戻る条件が「使ったことがあるノートに再び触れる」で、逆に所有権を捨てても記憶が飛ばない条件が「名前を書き込んでいない場合は、そのノートに関する記憶は消えない」(9巻HOW TO USE IT参照)
“所有権を得る”ことと“ノートに書き込んだことがある”こととは区別されているのですが、前者…記憶が戻る条件で言われた“使ったことがある”という表現がどちらに属するかにも依りますが、これらを複合して考えた場合、記憶が戻らないことも有り得るんじゃないかな、と。


【以下、追記…2/9 】
考え直してみたのですが、どうやら思い違いしていたようです…。総一郎の死後、日本捜査本部に残っている「キラのノート」(として送られてきたノート(リューク憑き))のことを、若干スルーしてました…。「捜査本部が保管している」という説明しかなかったので見逃してしまったのですが、このノートの所有権自体は月が再び手に入れた可能性もありますね。月のことだから、捜査本部の面々に対しては容易く言いくるめて「自分が所有権を持つこと」を納得させそうですし、コルセット状態もこの時に解かれていると考えて問題なさそう。迂闊でした(_ _;;
【追記終わり】


余談ですが、月として身体検査された場合にやり過ごす方法として思ったのですが、切り取ったページを体内に飲み込んだ場合は“ノートに触れている状態”として認識されるんでしょうかね。OKだったら、排泄サイクルを考えて記憶を絶やさないことは可能ですし、器用な月には出来ない芸当じゃないでしょう。


以上、長々と無意味なタラレバ考察でした(_ _;;

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大場 つぐみ 小畑 健

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*1:厳密には、ニアらはすでに高田と接触していた“誰か”の方に力を注いでいますが

*2:ただし、ノート自体は魅上へと送付した為、現在は切り取ったページを密着させているものと思われる。