個人的不定期雑感はてな

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the Last name

昨日、観に行きました。『デスノート the Last name』。


「前編」が面白かったもののどうもモヤモヤ感が残る内容でしたが(id:Rarutan:20060619)、「後編」を見終えて、改めて前・後編ともに映画館まで観に行って良かったな、と思えました。面白かった。


ちょっと癪ですが、やっぱりラストが圧巻
「原作とは違う結末」という惹句には良い意味で疑問を感じますが、それでも声高に謳うことはあります。一気に目を見張ってしまう展開でした。
「前編」のラスト…秋野詩織&南空ナオミ殺害の手法でもそうだったのですが、原作のノートのルールにきちんと則りながらも、原作にはなかったノートの新しい使い方をしてくる。ここら辺は、きちんと練られているなー、と感心します。


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以下、ネタバレも含んだ感想ですので、読む際はご注意ください。


そんな見事なラストへと向かうまでのストーリーは、思いの外、原作通り展開されていました。
ミサ(第2のキラ)との接触とか、大学での三者揃い踏みとか、ミサ確保から拘束とか、デスノート放棄とか】。さすがにその後の第3のキラ(原作で言うヨツバキラ)を追う部分は、かなり簡略化されてしまっているものの追い詰めるプロセス自体は概ね原作通りだし。原作の分量で言うとかなり長いのですが、なかなかよくまとまっていて、原作ファンとしてはスピーディーな展開にワクワクでした。
でも、それ故に「前編」同様、原作を知らない人にとってはあらゆる場面で「説明不足だなあ」と感じてしまったのは否めない。同じことを言ってしまいますが、やっぱり少しはモノローグも入れて補完して欲しかったです。


一方で、各キャラ&キャストを見ていくと―

夜神月藤原竜也

基本的に前編と変わりなく。今作は、何ものよりも【ラストの狼狽】ぶりが見事。

夜神総一郎 … 鹿賀丈史

個人的には、今作のMVP。鹿賀丈史を起用した割に「前編」では存在感が薄かった夜神パパでしたが、今作では見せ場も多く、夜神パパ…もとい、鹿賀丈史としての威厳に痺れます。息子・月の部屋を調べ【六法全書】を眺める場面と、終盤【キラである息子と相対】した時との感情の揺らぎに、少しばかり泣きそうになってしまったり。

”L”松山ケンイチ

パンフレット曰く「エル節」なる独特の口調も加味されて、Lの奇異さが違和感なく発揮されていて好印象。今作では、主に和菓子をメインにやっぱり食べる食べる。さすがに「前編」での、エクレア・バーベキューやチュッパチャップスかき混ぜに勝るインパクトはありませんでしたが、一方で【ひょっとこお面】で映画館内に笑いが起きたのが印象的。

弥海砂戸田恵梨香

あまり違和感なかったです。自分が、こういった実写化の許容範囲が広いせいかな。ミサは前述の「説明不足」もわざわいして、と言うか活躍の場面が原作より少ない分、ちょっとよく分からないキャラになっていたかも。それなのにあんな拘束にも耐えちゃう原動力は何なの、みたいな。で、その肝心?の拘束シーンはやりすぎw

高田清美片瀬那奈

基本的に原作とは別人。むしろ、火口役と言った方が説明が早いかも。


そんなわけで、概ね良かったです。
以下、ちょっと矛盾…と言うよりあれ?と、ちょっと引っ掛かったシーンをぐちぐちと記しておきます。

  • L側はいつ「キラは心臓麻痺以外でも殺せる」と気付いたんでしょうか。
  • Lの死んだフリは、「今、レムが自分の名前を書いたのでは?」という当てずっぽうだけで死んだフリをして見せたのか。
  • レムは結局、ワタリしか殺せていないはずなのに、ワタリ1人殺しただけでも「ミサの寿命を延ばした」と認識されてしまったのだろうか。


余談ですが、実は映画館に到着するのが遅れて冒頭の5分〜10分くらいは見逃してしまっていたり(笑)。着いたら、すでに詩織の葬式が始まっていて焦りました。察するに、その前のシーンは前編のダイジェストやミサとレムとの初対面あたりでしょうか。幸い、最重要なシーンは無さそうだったので助かりました(有ったりして…)。