トリック
『トリック〜新作スペシャル2』、昨日 放送されました。
実に4年半ぶりです。2005年11月13日(日)、ちょうど誕生日だったんで覚えてるんです(笑)。『劇場版2』から数えても4年ぶりとなる『トリック』本編の新作です。
なんですが、前回の新作スペシャルから劇場版まで半年の間があったのとは対照的に、今回は矢継ぎ早に連続公開というスケジュールなんですよね。ストーリー自体は、勿論それぞれ独立したお話なんですが、あくまでも今回の「新作スペシャル2」が劇場版へと期待を煽る前振りでしかないという様相が色濃いように感じてしまいます…。*1 *2
結果的に、今作は今作で非常に力が入った大作だったのですが、それだけこのような放送は勿体ないなあ、と感じてしまいました…。
さて肝心の本編は、何というか東崎彩乃(浅野ゆう子)の独壇場でしたね…。
あんまり奈緒子(仲間由紀恵)や上田(阿部寛)が活躍した印象が薄いと言うか。それよりもメーテルを思わせる衣装に霊能力者然とした佇まい、とは一転して、その陰でのトリック工作の場面とのギャップとか面白かった。子守唄も不気味で雰囲気ありますし、それと相まって死体の描写もなかなか凄絶なのも強烈でした。『トリック』の敵役としては、なかなか良いキャラクターだったんじゃないでしょうか。
よく考えられてるなあ、と感心したのが「髪の毛を千切って契りにする」という習わしが、矢部(生瀬勝久)には通用しない、っていうのは見事でした。女将(濱田マリ)が髪の毛を取ろうとした瞬間、最高でした。スピンオフを経て、的外れな推理も加速し、一層面白くなってきましたね。
ただ、個人的にどうしても気になってしまったのは―。
【嬰児交換】とか【実の子に殺されそうになりながらも庇う】場面とか、モロに『金田一』の「飛騨からくり屋敷殺人事件」ですよね…。彩乃と西園寺松子(手塚理美)のあらましを観ていて、途中でふと予感していたのですが、その通りの真相でした。
そんなワケで、前述した通りストーリー的にはこのお話でこれで完結しているんだけども、やはり消化不良な感が拭えません。ってなことで、近いうちに『劇場版トリック・霊能力者バトルロイヤル』の方も観てきたいと思います。ペイッと!
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そう言えば、『トリック』10周年サイトの方で逐一カウントされている新情報まるっと贈る109袖の下がなんやかんやで、もう102まで来ていますね。てっきり今回の映画のDVD発売の段まで見込んだ上での「109個」で、更には数合わせのしょうもないカウントもネタ的に仕込まれるかと思っていたら―。比較的まっとうな情報だけで109個 間もなく達成してしまいそうです。
いやいや、驚きました。恐るべしトリック10周年!