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バクマン。19巻

バクマン。』第19巻

  • 161ページ:息継ぎとパーティー
  • 162ページ:温泉と二択
  • 163ページ:意思確認と承諾
  • 164ページ:決定と歓喜
  • 165ページ:練習中と充電中
  • 166ページ:噂と記事
  • 167ページ:戯言と一言
  • 168ページ:訂正と宣言

バクマン。』第19巻。いよいよ次回20巻で完結なのですが、それまで3ヶ月連続刊行なんですね!連載に追いつく心配が無くなったからと言って、この怒濤ぶりはちょっと驚きました。2〜3ヶ月ペースの刊行であれば最終刊でアニメ第3期スタートと重なって、盛り上げられそうなのに…。なにか性急に刊行しなければいけない企画でも用意されているのかな、と邪推(^-^;;


そんなワケで本編も、前巻から引き続きクライマックスを感じさせる展開です。
コミックスの部数こそ新妻エイジに水を開けられたものの、『リバーシ』もトントン拍子でアニメ化まで決定!クライマックス特有のノンストップ感があり、温泉旅行での回想も相まって、いよいよ夢に結実していくんだな、と読んでて嬉しくなるような展開でした。
結果的に『ソンビ☆ガン』のアニメ化は流れたものの、ちゃんと新妻エイジの顔を立てるような言葉をかける編集長も、それに俄然奮起する新妻エイジが格好良かったのも見逃せない。
そんなこんなで、第1巻から掲げ続けていた「亜城木夢叶作品のアニメで亜豆美保がヒロインの声優」という夢が現実味を帯びてきたワケです。ここで、そんな話が舞い込む前から亜豆がコミックス片手に自ずと練習し続けていた描写も良かった。


で、亜豆とサイコーのスキャンダル騒動が起こっちゃうワケですね。
連載当時から2chや、そのまとめブログなんかで騒ぎになっていたことはそれとなく漏れ伝わっていたので、「あー、このエピソードが話題になっていたヤツか…」となんだか俯瞰して読んでました(^-^;;
こういうのって一度火が付いてしまうと止まらないもので…。福田真太みたいな人が、善意の行動だというのは分かっているんだけど、それが騒ぎに油を注いでしまったりして、炎上に至る過程がミョーにリアルでした。
さすがに罵詈雑言浴びせたり、写真や作品を切り刻む神経は理解できませんが、一方で、第三者の立場でバクマン世界を見た時に、こんなスキャンダルがあった直後にヒロインに起用だなんて事態はやはり訝しく思われて仕方ないような気がします。
その渦中、自分のラジオ番組で、真正面から“本当のこと”を宣言し始めた亜豆。その思いは、果たしてファンや読者に届くのか。


と言うことで来月の20巻でいよいよラストです。亜豆騒動の決着と、なによりどんなエンディングが描かれているのか。楽しみです。
また、そういった最終話への数合わせなのか、19巻は通常9話のところ8話しか収録されていません。その代わり、巻頭にこれまでのコミックス表紙一覧がカラーで掲載されています。嬉しい特典。20巻が何話収録なのか分かりませんが、次回もこういう特典が欲しいところ。(コミックス派だから、カラー扉絵一覧希望)

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小畑健 大場つぐみ

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