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賞賛とハードル…映画『バクマン。』

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遅ればせながら、映画『バクマン。』観てきました-!

あれこれ変更点はあれど、『バクマン。』の醍醐味が上手いこと2時間15分に収まっていて、理想的な実写化でした。
面白かった!

けど、各所での賞賛記事を読みすぎたせいか、ハードルがかなり上がった状態で観てしまったのが玉にきず。
「もっと来て、もっと凄いんじゃないの」と少し消化不良感を抱きながら観ていたことも書いておきます…苦笑。
(そして微力ながら、この記事もさらに褒める内容だというジレンマ…)

「漫画を描く」という、静的な作業を描いた作品…
しかし、その内に秘めた熱意や興奮、得も言われぬ高揚感を表現するために取られたあの手この手の演出が見事!
一見、似つかわしくないバトルシーンやプロジェクションマッピングやら。そこにサナクションによるサウンドが重なって、テンション上がります。

原作ではそんなに好きではなかった「サイコー入院編」ですが…
原作にあった理屈っぽさが薄れて、とことんまで熱さで押し切ってくれたので、ここまで来ると清々しく観れて嬉しかった。
なんたって病床で描くんじゃなくて、病院抜け出しちゃいますからね(^-^;;
仲間の協力や、それによる念願の1位獲得へと繋がって、ストーリー的にも原作より必然性を感じる構成に仕上がってました。

新妻エイジは、うーん正直違うなあ…というのが本音だけど。
かと言って、「こんな感じが良かった」という自分本位の案も出て来ない。役作り難しかっただろうな、というキャラですよね。


そして、ある意味 一番よかったのが、オープニングとエンディング!
素晴らしかった。
ジャンプの歴史が一気に紹介される導入部。こういうシーンもまた、スクリーンで臨場感を味わう価値があるなと興奮しました。
(ここで一気に気持ちを持って行かれたからハードルさらに上がったんだよなあ…笑)

エンディングは、スタッフロールが歴代ジャンプ単行本のパロディなのはもちろんのこと、その前後のキャストや黒板、エピローグも含めて白眉。
憎いのが歴代ジャンプ単行本…なかにはパロディじゃなくて本物も出てきて…

バクマン。』『デスノート』より何より『臨機応変マン (ガモウひろし)』に目が釘付けでした。

すげー、ここまでやるかー!
『臨機応変マン』はガモウひろしセンセのデビュー作。
(と言いつつ臨機応変マンは持ってないから、記事冒頭の写真はその次作『スーパーボーヤ ケンちゃん』で…笑)

原作では「超ヒーロー伝説」として描かれていた作中作も、「バックマン」としてリファインされていて。
そのフォルムたるや益々ラッキーマンその物、あらためて[大場つぐみガモウひろし』であるということを隠す気がない内容になっています。