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笑いの金メダル

昨日、『笑いの金メダル』が「告白スペシャル」と題されて放送されました。早い話が暴露や懺悔も含めてカミングアウトするというのが主な内容。その中で一番のビッグ企画だったのが「鉄拳が、初めて父親に芸人をやっていることを告げる」というもの。


正直、見ていてこれは微妙な心境でした。「え?鉄拳に父親が居たの?という人間だったってコトも信じられない。10億歳じゃなかったの?てか、それって鉄拳が存在する最後の砦じゃん」みたいな。言うまでもなく鉄拳が人間だっていうことは知っているし、そりゃ父親もいるでしょう。でも、それでも頑なに“設定”を貫けよ、と。
同じような芸人にパペットマペットがいます。牛とカエルのコンビ、その間に人間はあくまで“居ない”。少し意味合いは違うのだけれど、マシュー南藤井隆とは別人だったり、古いところでは慎吾ママが香取慎吾ではなかったり、近年は設定崩れしているもののかつての堂本兄弟KinKi Kidsだったり、とにかく「誰々とは違う!」と頑なに確信犯的に言い張るシチュエーションが大好きなのである。


そこに来て、今回の鉄拳。頑固一徹だと言う父親を前にフリップを使っての告白は、緊張感が伝わってくるし、父親の「かんばれよ。」という一言は重みもあり感動もあり。そして、最後に温泉というオチ。素直に面白かったのですが、やはり鉄拳≠人間を真正面から否定し、人間味溢れるVTRに対する微妙〜な心境は変わりませんでした。
事実、鉄拳にとってもこの企画は一つの懸けだったように思う。その上で、改めて鉄拳≠人間を突き進むのか、新たな鉄拳像を再構築するか。今後の鉄拳にちょっと注目です。