個人的不定期雑感はてな

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Mの悲劇

いよいよ佳境。【久保明(佐々木蔵之介)】の狂気がますます暴走し、その根源を知る安藤衛(稲垣吾郎)。次週最終回、どう決着つくんでしょうか…。
しかしながら前回も言ったように、一番事態を混沌へと巻き込んだのはやはり藪本(渡辺卓)の行動でしょ。彼が、【】の命令に忠実なら、衛の前に美沙(長谷川京子)は現れないし、ともすれば事件がうやむやとなって、その事件の黒幕が【】へと辿り着く可能性は極めて低い。


と言うわけで、なんだかんだ言っても今までは全く疑われず平静だった【】が急に窮地に立たされている様子は、彼の立場で考えれば、なるほど「すべて衛のせいだ!」という憎悪を更に掻き立てられるのも頷ける。
ちなみに、この物語はあくまで「ドラマ」なのだけれども、やはりこういう境遇を考えると犯人の側に感情移入してしまう自分もいます。借金の苦痛もさることながら、いじめにあったことが【】の人間性を歪める要因だったのだと思う。その記憶だけが、ただただ離れない。それは周りには認知されない程、些細な出来事だったからこそ、根に持つ。いつまでも根に持つことが悪いことだと自覚するほど、それは止まらず暴走する―。
そこから救われることは難しいかもしれないけど―。そんなことを思いつつ見ていた自分としては、次週最終回、彼に、せめてものハッピーエンドを期待したい。