DEATH NOTE“contact”
『デスノート』第9巻。
第2部のメインキャラであるメロに続いて、ニアが表紙。2巻のL表紙や8巻のメロ表紙、いずれもイスに座ったイラストなのは、なにか意図があるんでしょうかね。でも、そのイスや座り方にもキャラクターの性格が端的に出ています。
今回の9巻は、正直今までの各巻ほどの「おおっ!」っていう感じが少なかったのが残念…。正確に言うと、今回の一番のポイントであろう【父・総一郎が死ぬ】ことは例によって事前に知っちゃっていたのもあって、それ以外の部分では比較的、淡々とした展開だったように思います。
と言うのも、行動派のメロに対して、第2部序盤から静観を貫き続けているニアに注目が集まる話が続いたのがその影響かも。しかしながら、僅かな綻びから確実に鋭い一言を突くニアは見事です。デスノートの秘密(=自分の切り札)を1つバラす(利用する)ことで、苦境を切り抜ける策を続けていた月にとって、あっさりと嘘ルールまで看破されたのはかなりマズそう…。
そんなピンチの発端ともなった月の計算違い…【総一郎の信念】、カッコ良いッ!
DEATH NOTE (9) 大場 つぐみ 小畑 健 集英社 2005-12-02 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |