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白い春

一昨日 最終回だったドラマ『白い春』。4月クールのなかでは、割と観ていた作品でした。


火曜10時枠に阿部寛主演…と来れば、『アットホーム・ダッド』『結婚できない男』のような流れを汲むコメディータッチの作品かな、と最初は思ったものの、次第にシリアス物なのだと宣伝され始め、それはそれで面白そうかな、と見始めたドラマだったのですが―
根底にあるテーマ自体は、前2作とも通ずる物があるなあ、と感じました。
要は、やっぱり阿部ちゃんが演じる「不器用な男」の生き様っていうのが微笑ましいし面白いし、リアルなんですよ。そして、その部分は同じなんだけれども、「刑務所帰りの男と生き別れの娘」というシチュエーションへと舞台を移すことで、その不器用な男の姿が悲哀に映る。
最初は粗暴だった佐倉春男(阿部寛)が、次第に直向きになり、さち(大橋のぞみ)との会話には笑顔がこぼれ―。登場人物たちの表情の変化が微笑ましく、楽しみなドラマでした。


鳴り物入りのドラマ出演だった大橋のぞみも良かったですね。
いや正直に言うと、最初は「演技力が単調だなぁ」とか思ったりもしたけど。阿部寛がいいとも!テレフォンショッキングに出演した際に語った印象が良かった。

「何か普通ほら、今子役ブームで凄い何て言うかな?演技物凄い達者な子とか、逆にこっちがひいちゃう子っているじゃないですか」
(中略)
「だけどのぞみちゃんは、何か普通の部分もちゃんと兼ね備えてて、ホントに普通の部分があるから何かこのドラマのこの役ってのはほんとピッタリだな、と思ってね」
「森田一義アワー 笑っていいとも」資料室
今日のいいともニュース 2009年5月4日(月)より引用

そういう素っぽさが、このドラマには良かったんでしょうね。ホントさり気ないフォローなんだけど、変に構えて観てしまうよりも素直に可愛らしく観れました。


そんな中での最終回。ラスト、佐倉春男が殺されてしまったという展開に賛否両論が起こったようですが、個人的にはこの展開があってドラマとしてはグッと良くなったと思いました。そりゃ勿論、お互いに「幸せ」が形作られ始めた時だっていうのに、殺されて欲しくはなかったんですけどね。
でもそれ以上に、もしかしたらベタな展開かもしれないけど、病床の春男に向かって手を握り、初めて「お父さん」と呼ぶさちのシーンは、感動的でした。


それだけ感情移入していて観ていただけに、エンドロール直後の、死んだはずの阿部ちゃん自身によるDVDの告知は脱力モンでした(笑)。それにナニ、あの声入りストラップ…「一生お前に付きまとってやろうか」…面白すぎる。

白い春DVD-BOX白い春DVD-BOX
阿部寛, 大橋のぞみ, 吉高由里子, 遠藤雄弥

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