個人的不定期雑感はてな

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トリック劇場版 ラストステージ

今日、観てきました。
ネタバレも含みますので、ちょっと区切ります。


正直に言うと─。
『トリック』の最後を見届けたという感慨深さや満足感はあるのですが、いまひとつスッキリしないまま終わってしまいました。

最後に、鬼束ちひろの「月光」が流れて、これまで14年間のシーンが回想されて、上田(阿部寛)が1人待っている切なさが伝わって、ここに至るまでのシーンは好きなんですよ。グッと来る。
でもその後、奈緒子(仲間由紀恵)が登場して、もちろん上田の万感こもった表情も分かるんだけど、それ以上に第1話の初対面を再現という手法が、自分にとっては感動よりも「ちょっとあざといな~」と思ってしまった。

じゃあ帰って来ないまま終わっていたら良かったのか、というとそういうことではなく。
そう考えると全体的に、トリックの最後に望んでいたのはこういうことじゃないんだよなあ、と腑に落ちないまま終わってしまった感が否めない。
やっぱり、帰り道とぼとぼ歩きながら言い合っている2人が好きです(笑)。

で、どうしても今回はこのラストに比重が掛かっていますから。
舞台はマレーシアだし大爆発だし派手なんだけど、事件としては地味というか大掛かりなトリックが無く、事件本編としても若干肩透かしを食らいました。
まあ今回の場合、呪術師ボノイズミン(水原希子)が敵という位置づけではなかったので、対決モノとして張り合いを出せなかったのもあると思います。
(ボノイズミン→母ノ泉をはじめ、第1話「母の泉」を連想させる要素が多かった理由も、ファンサービスやパンフレット解説じゃなく、本編真相に直結していた欲しかったな)
(そういう意味では、唐突に「霧島澄子」の名前が出て来た『霊能力者バトルロイヤル』の方がドキッとした)

てなわけで、記念すべき最後の作品ではありますが、映画単体として観たら一連の劇場版シリーズのなかではひとつ落ちるかな、というのが個人的な感想です。


相変わらず小ネタは満載はで面白かったです。

北村一輝が、『金田一少年の事件簿 獄門塾殺人事件』から連続してのマレーシアです。(撮影時期は知りませんが..)
『獄門塾殺人事件』とはまた打って変わった強烈キャラで、サイコーでした。